『ロミオ+ジュリエット』
原題:"William Shakespeare's Romeo + Juliet"
製作年:1996年
製作国:アメリカ合衆国、メキシコ、オーストラリア、カナダ
公開日:1996年11月1日(アメリカ)、1996年12月26日(オーストラリア)
作品について
バズ・ラーマン監督・脚本・プロデューサー。
ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』が原作。脚色している。
ロマンティック・クライム映画。
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感想
美少年のレオ様を鑑賞するための映画。そして美少女のクレア・デインズを鑑賞するための映画。それ以上でもそれ以下でもない。
子どもの時に観たけれど、この翻案は好きではない。『ロミジュリ』が汚された感じ。
バズ・ラーマン監督の特徴であるギラギラ色彩。バズ・ラーマン監督の特徴であるスタイリッシュ演出。バズ・ラーマン監督の画作りは好みではない。
キャピュレット家とモンタギュー家の対立が、マフィア同士の抗争に置き換えられている。同じくニューヨークのギャング同士の抗争に置き換えた『ウエスト・サイド物語』はよくできている。ポーランド系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人という設定であり、人種差別問題が背景に深みを出している。バズ・ラーマン監督『ロミオ+ジュリエット』は登場人物に感情移入できなかった。
ストーリーや台詞はシェイクスピアの戯曲を踏襲している。
こんな映画が英国アカデミー賞の監督賞と脚色賞を受賞したり、ベルリン国際映画祭で金熊賞(作品賞)にノミネートされたりした。またベルリン国際映画祭で、映画芸術に「新たな視点」をもたらした作品に授与されるアルフレッド・バウアー賞を受賞した。1990年代はオペラの新解釈演出が流行し始めた時期でもあるので、映画評論家は斬新な新解釈だと受け取ったのかな。
当時のレオ様ファンはクレア・デインズについてほとんど語らなかったと言われている。ジェームズ・キャメロン監督『タイタニック』(1997)はケイト・ウィンスレットについても語られていたのとは対照的。
クレア・デインズはのちに、Howard Gordon & Alex Gansa 開発・製作総指揮、Gideon Raff 原作・製作総指揮『HOMELAND』(2011-2020)で主演を務めた。
キャスト
ロミオ:レオナルド・ディカプリオ;草尾毅、浪川大輔、鳥海勝美
ジュリエット:クレア・デインズ;坂本真綾、坂本真綾、大坂史子
ティボルト:ジョン・レグイザモ;家中宏、森川智之、中尾隆聖
マキューシオ:ハロルド・ペリノー;成田剣、後藤敦、桐本琢也
ロレンス神父:ピート・ポスルスウェイト;坂口芳貞、堀勝之祐、阪脩
フルヘンシオ・キャピュレット:ポール・ソルヴィノ;富田耕生、内海賢二、渡部猛
グロリア・キャピュレット:ダイアン・ヴェノーラ;野沢由香里、小宮和枝、一城みゆ希
テッド・モンタギュー:ブライアン・デネヒー;やなせさとる、小山武宏、宝亀克寿
キャロライン・モンタギュー:クリスティナ・ピックルズ;要田禎子、宮寺智子、寺内よりえ
デイヴ・パリス:ポール・ラッド;山崎優、吉田孝、櫻井孝宏
プリンス署長:ヴォンディ・カーティス=ホール;石田圭祐、大塚明夫、玄田哲章
ベンヴォーリオ:ダッシュ・ミホク;桜井敏治、真殿光昭、大川透
バルサザー:ジェシー・ブラッドフォード
グレゴリー:ザック・オース
サンプソン:ジェイミー・ケネディ
エイブラ:ヴィンセント・ラレスカ;乃村健次、?、?
ペトルシオ:Carlos Martín Manzo Otálora
乳母:ミリアム・マーゴリーズ;さとうあい、谷育子、秋元千賀子
薬屋:M・エメット・ウォルシュ
ソフト版
その他:廣田行生 / 宝亀克寿 / 多田野曜平 / 後藤史彦 / 乃村健次 / 沢海陽子 / 坂口賢一
テレビ朝日版
その他:保志総一朗 / 廣田行生 / 有本欽隆 / 堀越真己 / 沢海陽子 / 落合弘治 / 樫井笙人
フジテレビ版
その他:小野塚貴志 / 川中子雅人 / 乃村健次 / 宗矢樹頼 / 深水由美 / 森うたう
ソフト版
演出:福永莞爾
翻訳:武満眞樹
調整:土屋雅紀
制作:プロセンスタジオ
https://fukikaemaniax.web.fc2.com/vhs-dvd/09-f.html#97
テレビ朝日版
演出:佐藤敏夫
翻訳:武満眞樹
調整:山田太平
効果:リレーション
編集協力:IMAGICA、永吉敬文
制作協力:ViViA、清宮正希
日本語版担当プロデューサー:圓井一夫、松田佐栄子
制作:ムービーテレビジョン
初回放送2000年5月7日『日曜洋画劇場』
https://fukikaemaniax.web.fc2.com/tv-roadshow/09-b.html#88
フジテレビ版
演出:鍛治谷功
翻訳:松崎広幸
調整・効果:栗林秀年
制作:ムービーテレビジョン
初回放送2002年7月20日『ゴールデンシアター』
https://fukikaemaniax.web.fc2.com/tv-roadshow/09-b.html#89
スタッフ
監督:バズ・ラーマン
脚本:クレイグ・ピアース & バズ・ラーマン
原作:ウィリアム・シェイクスピア
製作:ガブリエラ・マルチネリ、バズ・ラーマン
撮影監督:ドナルド・マカルパイン
編集:ジル・ビルコック
音楽:ネリー・フーパー、クレイグ・アームストロング、マリウス・デ・フリース
製作会社:Bazmark Productions
配給:20世紀フォックス
プロダクションデザイン:Catherine Martin
美術監督:Doug Hardwick, Jesus Buenrostro (Mexico)
セットデコレーション:Brigitte Broch
衣装デザイン:Kym Barrett
Co-producer: Martin Brown
Associate Producers: Catherine Martin, Jill Bilcock
Key Make-up Artist: Maurizio Silvi
Key Hair: Aldo Signoretti
Choreography: John 'Cha Cha' O'connell
Stunt Coordinator: Brent Woolsey
Sound Mixer: Rob Young
Additional Sound Mixer: Fernando Cámara
Sound Supervisor: Roger Savage
Sound Designer: Gareth Vanderhope
Re-recording Mixers: Roger Savage, Michael Semanick
Supervising Sound Editor: Tim Holland
Special Effects Coordinator: Laurencio 'Chovy' Cordero
Visual Effects Supervisor: Rebecca Marie
Visual Effects: Hammerhead Productions Inc.
Visual Effects Producer: Daniel Chuba
Lead Animator: Barb Meier
Animator: Cathy Wagner
3D Animator: Fumi Mashimo
Model Maker: Lynn Ledgerwood
Photography: Mike Nassell
Digital Effects: Complete Post Melbourne
VFX Design/Supervision: Peter Webb
VFX Producer: Chris Schwarze
Digital Animators: Peter Webb, Murray Curtis, Michael Bladen
Digital Film Services: Digital FilmWorks Inc
Digital Scanning/Film Recording: Cosmas Paul Bolger Jr., Chris Leone
Compositing: Peter W. Moyer
Coordinator: Sharon Stetzel
Camera Operator: Guillermo 'Memo' Rosas
Steadicam: Chuck Brown