『ギルバート・グレイプ』
原題:"What's Eating Gilbert Grape"
製作年:1993年
製作国:アメリカ合衆国
公開日:1993年12月17日
作品について
ラッセ・ハルストレム監督・エグゼクティブプロデューサー。
ピーター・ヘッジズの小説が原作。映画脚本も執筆。
思春期成長ドラマ映画(coming-of-age drama film)。
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感想
何度観てもいい映画。名作映画。
今までは字幕版で観ていたので、吹き替え版は初めて。
現在で言うところの、ヤングケアラーの物語。
グレイプ家は機能不全家族として描かれている。父は亡くなり、母は夫の自死のショックで肥満になり働かず、長男は家を出て帰らず、長女のエイミーと次男のギルバートが家計や家事を支えている。次女のエレンは高校生。三男のアーニーは知的障害を持つ。
皆ギリギリのところで踏みとどまっている。だからそのバランスが崩れてしまうと、ギルバートがアーニーを殴ってしまい、家出する。
ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオのお芝居が素晴らしい。
レオナルド・ディカプリオは、知的障害がある男の子を演じた。レオナルド・ディカプリオの演技はメソッド演技法と分析されることもあるが、10代のときからその片鱗がうかがえる。
アカデミー賞はこの映画でレオナルド・ディカプリオに授与するべきだった。ただ、若くして大成功しても、その後身を持ち崩してしまう人も多い。もしかしたら名俳優レオナルド・ディカプリオにならなかったかもしれない。それが悩ましい。
レオ様は、ゴールデングローブ賞をマーティン・スコセッシ監督『アビエイター』(2004)で受賞した。アカデミー賞はノミネート続きで、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)でようやく念願が叶い受賞した。
ジョニー・デップは、今では『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウに代表されるようにコスプレ俳優という印象が強いが、ゴールデングローブ賞を受賞したり、何度もゴールデングローブ賞・アカデミー賞・英国アカデミー賞にノミネートされるなど、役者としても評価されている。
『ギルバート・グレイプ』はレオナルド・ディカプリオのお芝居があまりにも優れているので、ジョニー・デップの技巧が目立たなくなっているけれど。
キャスト
ギルバート・グレイプ - ジョニー・デップ(宮本充)
アーノルド・"アーニー"・グレイプ - レオナルド・ディカプリオ(草尾毅)
レベッカ(ベッキー) - ジュリエット・ルイス(日野由利加)
ボニー・グレイプ - ダーレン・ケイツ(秋元千賀子)
エイミー・グレイプ - ローラ・ハリントン(松岡ミユキ)
エレン・グレイプ - メアリー・ケイト・シェルハート(岡村明美)
ギルバートの父
タッカー・ヴァン・ダイク - ジョン・C・ライリー(佐久田修)
ロバート・"ボビー"・マクバーニー - クリスピン・グローヴァー(水野龍司)
エリザベス・"ベティ"・カーヴァー - メアリー・スティーンバージェン(宗形智子)
ケネス・"ケン"・カーヴァー - ケヴィン・タイ(筈見純)
Mr.ラムソン - ティム・グリーン
Mrs.ラムソン - スーザン・ロッホラン
ベッキーの祖母 - ペネロープ・ブランニング
その他:
松岡ミユキ / 岡村明美 / 香椎くに子 / 筈見純 / 宮田光
荘司美代子 / 佐久田修 / 水野龍司 / 小山武宏 / 岩田安生
星野充昭 / 津村まこと / 近藤玲子 / 大橋世津
演出:向山宏志
翻訳:岩佐幸子
調整:阿部佳代子
効果:佐藤良介
スタジオ:オムニバス・ジャパン
プロデューサー:細谷衣里(アスミック)、熊倉壽和(東北新社)
日本語版制作:(株)東北新社
https://fukikaemaniax.web.fc2.com/vhs-dvd/02-d.html#46
字幕翻訳:戸田奈津子
スタッフ
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:ピーター・ヘッジズ
原作:ピーター・ヘッジズ
製作:デヴィッド・マタロン、メイア・テペル、バーティル・オールソン
製作総指揮:ラッセ・ハルストレム、アラン・C・ブロンクィスト
撮影監督:スヴェン・ニクヴィスト
編集:アンドリュー・モンドシェイン
音楽:アラン・パーカー、ビョルン・イスファルト
製作会社:J&M Entertainment, Matalon Teper Ohlsson
配給:パラマウント・ピクチャーズ
配給(日本):シネセゾン
提供:東北新社、アスミック
1994年8月20日公開
プロダクションデザイン:Bernt Amadeus Capra
美術監督:John Myhre
セットデコレーション:Gretchen Rau, Jarrell Jay Knowles (uncredited)
衣装デザイン:Reneé Ehrlich Kalfus
Unit Production Manager: Richard J. Gelfand
Production Coordinator: Kelley Wood
Casting by Gail Levin
1st Assistant Director: David Householter
2nd Assistant Director: Linda Brachman
2nd 2nd Assistant Director: Seth Cirker
Script Supervisor: Dianne Dreyer
Makeup Artist: Patty York
Prosthetics Makeup: Rodd Matsui
Hairstylist: Deborah Ann Piper
Sound Mixer: David Brownlow
Re-recording Mixer: Lee Dichter
Supervising Sound Editor: Michael Kirchberger
Stunt Coordinator: Rusty McClennon
Special Effects Coordinator: Howard Jensen