映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『巴里の屋根の下』の感想

巴里の屋根の下
原題: Sous les toits de Paris
1930年
フランス

ルネ・クレール監督・脚本
ジョルジュ・ペリナール、ジョルジュ・ラウレ撮影監督
ルネ・ル・エナフ編集

サイレント映画からサウンド映画(トーキー)に移行する過程がうかがえて興味深い。フランスで最初期の音声映画の1つらしい。
台詞パートと音楽パートが分かれている。

なめらかな映像。1秒24コマ撮影ではないのかもしれない。映画が1秒24コマに決まったのは音声映画になってからだそうだ。この時期は音声用のコマ数も試行錯誤していたのかも。

4Kリマスタリング。90年前の映画とは思えないほど綺麗。
構図、白黒の明暗、陰影の演出がはっきりと確認できる。

手塚治虫はこういった映画の影響を受けたのだろうと思わせる内容だった。ウォルト・ディズニー・プロダクションズ(現在のウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ)の影響はよく知られているけれど。