『七年目の浮気』
原題:The Seven Year Itch
製作年:1955年
製作国:アメリカ合衆国
作品について
ビリー・ワイルダー監督・製作・共同脚本。
ジョージ・アクセルロッドの戯曲が原作。
題名の由来は、結婚してから7年たつと一夫一妻制の夫婦関係を維持する意欲が失せてくる、ということを表した心理学の用語。
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感想
地下鉄の通風孔からの空気で、白いスカートがめくれる有名なシーンはこの映画だったのか。あの有名な写真は、映画本編とは別に宣伝用に撮影されたものらしい。
トム・イーウェルが凄い。型にはめたお芝居をしているのに、マリリン・モンローに存在感を食われていない。
トム・イーウェルは原作の舞台版でも演じていた。初演での相手の女性役はVanessa Brown。
不倫を題材にしているため自主規制の対象となったらしいが、現在の観点で見ると抑制的。
アメリカ映画業界の自主規制ヘイズ・コードにより、脚本を書き直したり、編集で削除したりしたそうだ。
Motion Picture Production Code (Hays Code)は、1968年に現在のMotion Picture Association of America (MPAA) film rating systemに置き換わった。
音楽
セルゲイ・ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲第2番が使われている。この映画での使用はラフマニノフが被った汚名として知られている。
リチャード・シャーマンによると、ストラヴィンスキーではだめ、ラフマニノフだと。
キャスト
ブロンド美女:マリリン・モンロー;向井真理子
リチャード・シャーマン:トム・イーウェル;島宇志夫、羽佐間道夫、愛川欽也
ヘレン・シャーマン:イヴリン・キース;藤波京子、来宮良子、小沢寿美恵
トム・マッケンジー:ソニー・タフツ;小林修、中田浩二、阪脩
ブルベイカー博士:オスカー・ホモルカ;寄山弘、寄山弘、辻村真人
ミス・モリス:マルグリット・チャップマン;小原乃梨子、杉田郁子、高畑淳子
クラフリク:ロバート・ストラウス; - 、 - 、人見きよし
水道屋:ヴィクター・ムーア; - 、 - 、小野丈夫
エレーン:ロクサーヌ; - 、 - 、小宮和枝
ナレーション:トム・イーウェル;三遊亭圓楽、中村正、中村正
NETテレビ版:初回放送1969年5月18日『日曜洋画劇場』
※2015年9月2日発売の『吹替の名盤』シリーズ <テレビ吹替音声収録>HDリマスター版DVDに収録(約96分)
フジテレビ版:初回放送1973年7月13日『ゴールデン洋画劇場』
LD版:品番FY532-26MA・ソフト未収録
※2017年1月19日にWOWOWで放送。
スタッフ
監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー & ジョージ・アクセルロッド
原作:ジョージ・アクセルロッド
製作:チャールズ・K・フェルドマン、ビリー・ワイルダー
アソシエイトプロデューサー:Doane Harrison
撮影監督:ミルトン・クラスナー
編集:ヒュー・S・ファウラー
音楽:アルフレッド・ニューマン
製作会社:チャールズ・K・フェルドマン・グループ・プロダクションズ、20世紀フォックス
配給:20世紀フォックス