『バロン』(1988)感想

『バロン』
原題："The Adventures of Baron Munchausen"
製作年：1988年
製作国：イギリス、アメリカ合衆国、ドイツ連邦共和国
公開日：1988年12月8日(西ドイツ)、1989年3月10日(アメリカ)、1989年3月17日(イギリス)

作品について

テリー・ギリアム監督・脚本(共同)。モンティ・パイソンのメンバー。

チャールズ・マッケオン脚本(共同)。テリー・ギリアム監督『未来世紀ブラジル』(1985)や『Dr.パルナサスの鏡』(2009)の脚本を共同執筆した。

ルドルフ・エーリヒ・ラスペの小説『ほら吹き男爵の冒険』(1785)及びゴットフリート・アウグスト・ビュルガーによるドイツ語翻訳・改変(1788)が原作。

アドベンチャー・ファンタジー映画。

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感想

映像美。

テリー・ギリアム監督作品は映像はすごいけれど、話はあまりおもしろくない。

多額の製作費をかけたのに興行収入で全然回収できなかった大コケ映画として記録されている(1989年当時)。

en.wikipedia.org

当初の予算は $23.5 million だった。

www.latimes.com

製作費：$46.63 million
興行収入：$8.1 million
損失：$38.5 million
損失(インフレ調整額)：$88 million

ソニーがコロンビア ピクチャーズを買収する直前の映画。

ザ コカ・コーラ カンパニーは、映画事業がとても不安定であることに気付いたため、5年で Columbia Pictures Entertainment として本社から分離し、買収から7年でソニーに売却した。

コロンビア映画の会長兼CEOだったデヴィッド・パットナムが『バロン』のアメリカでの配給権を買った。しかしデヴィッド・パットナムは、ザ コカ・コーラ カンパニーの CEO Roberto Goizueta から契約途中で解雇された。

コロンビア映画社長に就任した Dawn Steel は、『未来世紀ブラジル』の編集に関してテリー・ギリアム監督がユニバーサル・ピクチャーズ及び20世紀フォックスと揉めたことを挙げ、『バロン』を最小限の劇場公開だけにとどめた。

Dawn Steel は、前任者デヴィッド・パットナム時代にお金を投じた映画が失敗続きだったことで、1989年にザ コカ・コーラ カンパニーから辞任するよう言われ、、1990年1月8日に辞任した。

当時9歳だったサラ・ポーリーは、撮影で怪我をして怖かったとのちに語った。自分のすぐそばで爆発がたくさん起きていた。危険かどうかまだ判断がつかない子どもにはトラウマになるほどだと。

legacy.aintitcool.com

キャスト

バロン(ミュンヒハウゼン男爵)：ジョン・ネヴィル；大木民夫、千葉耕市、富田耕生
サリー・ソルト：サラ・ポーリー；伊藤美紀、坂本真綾、坂本千夏
デスモンド/バートホールド：エリック・アイドル；嶋俊介、大山高男、江原正士
ヴァルカン：オリヴァー・リード；中庸助、笹岡繁蔵、笹岡繁蔵
ヴィーナス/ローズ：ユマ・サーマン；小金澤篤子、？、？
ホレイシオ・ジャクソン：ジョナサン・プライス；仁内建之、塚田正昭、青野武
ルパート/アドルファス：チャールズ・マッケオン；？、小室正幸、安西正弘
ビル/アルブレヒト：ウィンストン・デニス；石塚運昇、秋元羊介、千田光男
ジェレミー/グスタヴァス：ジャック・パーヴィス；？、西川幾雄、辻村真人
女王アリアドネ/ヴァイオレット：ヴァレンティナ・コルテーゼ；沢田敏子、谷育子、沢田敏子
ヘンリー・ソルト：ビル・パターソン；村越伊知郎、田原アルノ、田原アルノ
スルタン・マフムト1世：ピーター・ジェフリー；今西正男、嶋俊介、穂積隆信
デイジー：アリソン・ステッドマン；？、橋本るり子、金野恵子
小役人：レイ・クーパー        
処刑される兵士：スティング(カメオ出演)
月の王：ロビン・ウィリアムズ(Ray D. Tutto 名義)；川久保潔、緒方賢一、富山敬
大魚の胃の中でアコーディオンを弾く男：テリー・ギリアム(ノンクレジット)

ソフト版

機内上映版

フジテレビ版 - 初回放送1994年2月26日『ゴールデン洋画劇場』

スタッフ

監督：テリー・ギリアム
脚本：チャールズ・マッケオン & テリー・ギリアム
原作：Rudolf Erich Raspe and Gottfried August Bürger
製作：Thomas Schühly
製作総指揮：ジェイク・エバーツ
Co-producer: Ray Cooper
Supervising Producer: Stratton Leopold
撮影監督：ジュゼッペ・ロトゥンノ
編集：ピーター・ハリウッド
音楽：マイケル・ケイメン
製作会社：Allied Filmmakers, Laura Film, Prominent Features
配給：コロンビア ピクチャーズ

配給(ドイツ)：ノイエ・コンスタンティン・フィルム

プロダクションデザイン：Dante Ferretti
美術監督：Massimo Razzi as supervising art director; Teresa Barbasso, Giorgio Giovannini, Nazzareno Piana
セットデコレーション：Francesca Lo Schiavo
衣装デザイン：Gabriella Pescucci

2nd Unit Director: Michele Soavi
2nd Unit Director of Photography: Gianni Fiore Coltellacci

Model Unit Director of Photography: Roger Pratt
Model Unit Art Directors: Michael Lamont, Ken Court

Production Sound Mixer: Frank Jahn
Chief Dubbing Mixer: Graham V. Hartstone
Dubbing Mixers: Nicolas Le Messurier, Michael A. Carter
Supervising Sound Editor: Peter Pennell
Sound Editors: Colin Miller, Peter Horrocks, Bob Risk, Rusty Coppleman

Special Effects: Richard Conway
Special Effects Supervisors: Adriano Pischiutta (Italy), Antonio Parra (Spain)
Models Supervisor: Martin Gant

Optical Effects Supervisor: Kent Houston

Choreography: Pino Penesse, Giorgio Rossi
Assistant Choreographer: Raffaella Giordani