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『コンフィデンスマンJP 英雄編』感想

『コンフィデンスマンJP 英雄編』
製作年:2021年
製作国:日本
公開日:2022年1月14日

 

 

作品について

田中亮監督。

『コンフィデンスマンJP』シリーズの映画第3作。2018年のテレビシリーズ、2019年のテレビスペシャルを経て、映画が製作された。

犯罪コメディ映画。

confidenceman-movie.com

 

 

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感想

『コンフィデンスマンJP』は、ジョージ・ロイ・ヒル監督『スティング』(1973)や、Tony Jordan クリエイター・エグゼクティブプロデューサー『華麗なるペテン師たち』(2004-2012)などの二番煎じにもなれていない。

華麗なるペテン師たち』のように、視聴者として騙される快感もない。

コメディのつもりだろうけれどおもしろくない。これが127分もある。

映画以前に、娯楽としても低品質。まあ日本のテレビ視聴者に合わせた作品作りをしているので、そういう意味でこれは妥当か。

 

『コンフィデンスマンJP』シリーズ全作で企画・プロデュースの成河広明さんが、学生たちに講義した内容の要約が掲載されている。フジテレビジョン 編成制作局 ドラマ・映画制作センター所属。テレビ局という安全な場所にいる人間の言葉は説得力に乏しい。
https://www.neec.ac.jp/department/creators/screen/news/2022/10/28/40/

日本の実写コンテンツが同じ東アジアの国である韓国や中国に劣る傾向にあるのは、映画会社、テレビ局、芸能事務所、広告代理店のせい。制作会社は被害者の場合も加害者の場合もある。

日本国内だけで受ければそれだけでお金が回るから、お金を出す側「製作」の人間は、必死でいいものを作ろうとしない。お金や利権に群がる人たちは、作品作りの足を引っ張る。

 

フジテレビと古沢良太さんは、鏑木ひろ監督、益山亮司副監督『GREAT PRETENDER』(2020)も製作した。プロデューサーは共通していないので、『コンフィデンスマンJP』と『GREAT PRETENDER』は無関係のプロジェクト。

アニメーション制作は実写と違って年単位の時間がかかる。原作ものは企画から放送まで2年、オリジナルは企画から放送まで3年以上はかかる。

seesaawiki.jp

古沢良太さんは今年のNHK大河ドラマ』である『どうする家康』の全話脚本に挑戦している。お手並み拝見。演出統括:加藤拓。演出:村橋直樹、川上剛、小野見知。プロデューサー:村山峻平、川口俊介。制作統括:磯智明、村山峻平。

www.nhk.or.jp

films.hatenablog.com

 

 

キャスト

ダー子:長澤まさみ
ボクちゃん:東出昌大
リチャード:小日向文世
五十嵐:小手伸也
赤星栄介:江口洋介
コックリ:関水渚
モナコ織田梨沙
波子:広末涼子
丹波松重豊
三代目ツチノコ角野卓造
ホー・ナムシェン:生瀬勝久
城ヶ崎善三:石黒賢
マルセル真梨邑:瀬戸康史
ジェラール・ゴンザレス:城田優
畠山麗奈:生田絵梨花
ちょび髭:赤ペン瀧川
奪われた男:梶原善
政府官僚:髙嶋政宏
謎の女:真木よう子
海上自衛官徳永えり
ジョージ松原:山田孝之
バトラー:Michael Keida
フレディ:ダンテ・カーヴァー
リカルド:厚切りジェイソン
赤星の部下:榎木智一
赤星の部下:成田マイケル理希
客:ジャッキーちゃん

 

 

スタッフ

監督:田中亮
脚本:古沢良太
製作:小川晋一、松岡宏泰
企画・プロデュース:成河広明
プロデューサー:梶本圭、古郡真也
撮影:板倉陽子
美術:あべ木陽次
美術プロデューサー:三竹寛典
アートコーディネーター:大野恭一郎
照明:緑川雅範
録音:高須賀健吾
編集:河村信二
音響効果:壁谷貴弘
音楽:fox capture plan
選曲:大森力也
主題歌:Official髭男dism「Anarchy」(ポニーキャニオン / ラストラム・ミュージックエンタテインメント)
装飾:近藤美緒
衣裳:朝羽美佳
スタイリスト:押田比呂美、カドワキジュン子
ヘアメイク:坂本敦子、高村三花子
VFXプロデューサー:赤羽智史、高玉亮
ビジュアルデザイン:山本雅之
記録:赤星元子
スケジュール:杉山泰一
監督補:下畠優太
制作主任:木村理恵子
宣伝プロデューサー:土肥直人
メディアプロモーション:伊藤圭祐、上野美穂
アソシエイトプロデューサー:大坪加奈、水戸理恵
制作プロダクション:株式会社FILM
製作:2021「コンフィデンスマンJP」製作委員会(フジテレビジョン東宝東宝芸能、FNS27社)
配給:東宝