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『地球の静止する日』感想

地球の静止する日
原題:"The Day the Earth Stood Still" (a.k.a. "Farewell to the Master" and "Journey to the World")
製作年:1951年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

ロバート・ワイズ監督。

ハリー・ベイツの短編小説『主人への告別』が原作。

SF映画

 

 

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感想

スコット・デリクソン監督のリメイク『地球が静止する日』(2008)は観た。キアヌ・リーブスジェニファー・コネリー主演。

オリジナルは初めて観た。

 

「我々は平和と友好のためにやって来た」という地球外知的生命体を、バカな兵士が先走って発砲。

ロボット「ゴート」のビームは、兵器を消滅させるだけで、人命は奪わない。

地球の全国家の代表(例えば国連)と話がしたいと言うクラトゥに対して、アメリカ大統領秘書官は、難しい、召集には時間がかかる、悪の勢力がいる、と答える。ちょうど朝鮮戦争の最中に製作・公開された映画。冷戦が始まったばかり。地球人は一枚岩ではないという設定は、ソ連を筆頭に社会主義国を想定したのだろう。アメリカ政府が各国政府に緊急会議招集の連絡を送ったら、(ソ連は)モスクワで開催しないなら首相は出席しないという返事や、(イギリスは)モスクワで開催するなら国王陛下の政府は出席を拒否するなどの返事が届いた。

1951年当時のイギリス国王は、エリザベス2世のお父さんジョージ6世

子どもに原子力は爆弾以外にもいろいろな使い道があると教える主人公。まだ原子力に夢を抱いていた時代。また、1951年の時点で子どもでも原子爆弾が知られていたというのは業が深い。もっとも、核兵器を威力がすごいただの爆弾と思い込んでいる人が多いし、ハリウッド映画など創作物でもそのように扱われている(扱われていた)。アメリカ大統領とアメリカ政府とアメリカ軍が日本で大量虐殺をした事実を認めたくないからね。ナチス・ドイツホロコーストと同類だと認めたくないからね。

 

ロボットスーツを着てゴートを演じたロック・マーティンは、7フィート7インチ(約231cm)と言われている。一方ロバート・ワイズ監督は『地球の静止する日』DVDのオーディオコメンタリーで、7フィート1インチ(約216cm)と発言している。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lock_Martin

 

1951年製作で公開後70年以上経過しているからパブリックドメインでは?

 

 

キャスト

クラトゥ:マイケル・レニー(納谷悟朗)
ヘレン・ベンソン:パトリシア・ニール(寺島信子)
トム・スティーブンス:ヒュー・マーロウ(山内雅人)
バーンハート博士:サム・ジャッフェ(上田忠好)
ボビー・ベンソン:ビリー・グレイ(太田淑子)
バーレイ夫人:フランシス・ベイヴィア
ゴート:ロック・マーティン

 

 

スタッフ

監督:ロバート・ワイズ
脚本:エドムンド・H・ノース
原作:ハリー・ベイツ
製作:ジュリアン・ブロースタイン
撮影監督:レオ・トーヴァー
編集:ウィリアム・H・レイノルズ
音楽:バーナード・ハーマン
製作会社:20世紀フォックス
配給:20世紀フォックス

 

美術監督:ライル・R・ウィーラー、アディソン・ヘール
セット装飾:トーマス・リトル、クロード・E・カーペンター
衣装デザイン:パーキンス・ベイリー (クラトゥ担当)、ウィリアム・トラヴィーラ、クリントン・サンディーン (uncredited)
wardrobe director: Charles Le Maire

makeup artists: Ben Nye, Lynn F. Reynolds (uncredited)

executive in charge of production: Darryl F. Zanuck (uncredited)
unit manager: Gene Bryant (uncredited)

first assistant director: Arthur Lueker (uncredited)
second assistant director: Richard Del Ruth (uncredited)

second unit director: Bert Leeds (uncredited)
second unit assistant director: Stan Hough (uncredited)

sound: Arthur von Kirbach (as Arthur L. Kirbach), Harry M. Leonard

robot builder: Melbourne A. Arnold (uncredited)

special photographic effects: Fred Sersen