映画の後には紅茶とお菓子を

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『独裁者』: 名作映画

『独裁者』
原題: The Great Dictator
製作年:1940年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

感想

何度観てもおもしろい。名作映画。

 

言わずと知れたアドルフ・ヒトラーの風刺。
さらにはベニート・ムッソリーニファシズム反ユダヤ主義、ナチズムへの批判。

 

アデノイド・ヒンケルの肩書"Phooey"は"Führer"(総統)のパロディらしい。

 

執務室で地球儀の風船で遊ぶ場面は映画史に残る名シーン。

 

髭剃りの場面ではヨハネス・ブラームス作曲『ハンガリー舞曲』第5番。

 

散髪用椅子の高さを上げてどっちが上か張り合うアデノイド・ヒンケルとベンツィーノ・ナパロニ。

 

入れ替わりは終盤になってから。意外と遅い。

 

演説がだんだん熱を帯びる。

 

 

作品について

政治風刺コメディドラマ映画(political satire comedy-drama film)。

 

アメリカでの劇場公開は1940年10月15日。第二次世界大戦のさなかであり、ドイツと同盟関係にあった日本では公開されなかった。
日本での初公開は終戦から15年、サンフランシスコ講和条約締結から8年後の1960年10月22日。

 

 

キャスト

トメニア国の独裁者アデノイド・ヒンケル*1ユダヤ人の床屋:チャーリー・チャップリン
ハンナ:ポーレット・ゴダード
バクテリア国の独裁者ベンツィーノ・ナパロニ*2:ジャック・オーキー
内務大臣兼宣伝大臣ガービッチ*3:ヘンリー・ダニエル
シュルツ司令官:レジナルド・ガーディナー
戦争大臣ヘリング元帥*4:ビリー・ギルバート
ジェケル:モーリス・モスコヴィッチ
ジェケル夫人:エマ・ダン
マン:バーナード・ガーシー
アガー:ポール・ワイゲル
ナパロニ夫人:グレイス・ヘイル
バクテリア国大使:カーター・デ・ヘイヴン
ユダヤ人の床屋の客:チェスター・コンクリン
総統付床屋:レオ・ホワイト
突撃隊員:ハンク・マン、パット・フラハティ
ヒンケルの秘書:フローレンス・ライト
コンパクトパラシュートの開発者:シグ・アルノ
ユダヤ人の果物屋:ハリー・シーメルス
彫刻家:ジーノ・コラード
床屋の客:トーベン・マイヤー
刑務所の衛兵:リチャード・アレクサンダー

 

 

スタッフ

監督:チャールズ・チャップリン
脚本:チャールズ・チャップリン
製作:チャールズ・チャップリン
音楽:メレディス・ウィルソン
撮影監督:カール・ストラス、ローランド・トザロー
編集:ウィラード・ニコ、ハロルド・ライス
製作会社:Charles Chaplin Film Corporation
配給:ユナイテッド・アーティスツ

 

字幕翻訳:松岡葉子

*1:Adenoid Hynkel; 総統アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)のパロディ

*2:Benzino Napaloni; イタリア首相ベニート・ムッソリーニ(Benito Mussolini)のパロディ。『独裁者』製作時点ではイタリア王国、その後イタリア社会共和国も。

*3:Garbitsch; 国民啓蒙・宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルス(Joseph Goebbels)のパロディ

*4:Herring; 国家元帥ヘルマン・ゲーリング(Hermann Göring)のパロディ