『東京オリンピック』
英題: Tokyo Olympiad
製作年:1965年
製作国:日本
作品について
NHK BSプレミアムで放送された。
感想
初めて観た。
教科書に載っている映画。
出崎統監督『ブラック・ジャック 劇場版』(1996)は、こういった記録映像を参考に、オリンピックで驚異的な記録を打ち立てるアスリートたちを描いたんだろうね。
アメリカ合衆国とソビエト社会主義共和国連邦の活躍が多い。
「人間はどこまで速くなれるのでしょう」
「少年のような美少女」
女子800m走で、1人だけこう表現されていたのだが。
新体操と体操のシークエンスでの音楽がバレエ音楽みたい。
黛敏郎だしね。
オリンピック初出場を果たしたチャド共和国の選手の特集。
水泳選手(女子)について22歳でベテランと評されているのを見ると、時代を感じる。
昔は試合前の選手紹介で「○○さん」とさん付けしてたんだね。
バレーボール「東洋の魔女」は2時間が過ぎてから。
ソビエト連邦との決勝。
この映像は1964年東京オリンピックに関する番組でよく引用されているから知ってる。
クライマックスはマラソン。
マラソンは開催地の風景を楽しめる側面がある。
後世の人にとっては1964年の日本や東京の風景を見られる、貴重な映像資料。
当時のテレビカメラ及び放送用ビデオテープレコーダーの性能を考えると、最も美しい映像を見られるのがこの映画だね。
映画カメラとレンズ、そして35mmフィルム撮影だから。
YouTube
オリンピックの公式チャンネルで125分版が配信されている。
https://www.youtube.com/watch?v=WHt0eAdCCns
2020年東京オリンピック
2020年東京オリンピック公式記録映画は河瀬直美監督が務める。
2021年7月-8月開催予定、パラリンピックは8月-9月開催予定だけど。
権力者たちは早々に1年延期を決定したけれど、来年開催できるかは懐疑的だね。
安全が確認されない限り選手団を派遣しないと公言した国のトップも複数いる。発表しなくても、水面下で派遣の可否を探っている国は多いだろう。
ホモ・サピエンス・サピエンスごときが自然を制御できるなどと考えるのはおこがましい。
東北地方太平洋沖地震*1の復興を建前として掲げて招致。
開催直前にCOVID-19パンデミック。
この件も映画に盛り込むようにさせられるのだろうと推測する。
スタッフ
総監督:市川崑
監督:渋谷昶子(バレーボール)、安岡章太郎(体操)、細江英公
脚本:和田夏十、白坂依志夫、谷川俊太郎、市川崑
プロデューサー:田口助太郎
製作総指揮:市川崑
音楽監督:黛敏郎
撮影:林田重男、宮川一夫、長野重一、中村謹司、田中正
編集:江原義夫
製作会社:東京オリンピック映画協会
配給:東宝
ナレーション:三國一朗
企画:オリンピック東京大会組織委員会
製作:オリンピック東京大会組織委員会 (Organizing Committee for the Games of the XVIII Olympiad)
監修:青木半治、今日出海、南部圭之助、田畑政治、竹田恒徳、与謝野秀
プロデューサー補佐:清藤純、熊田朝男、谷口千吉
美術:亀倉雄策
録音監督:井上俊彦
録音:アオイスタジオ
音響効果:杉崎友治郎、坂井三郎(東洋音響効果グループ)
制作デスク:宮子勝治、大岡弘光
監督部:細江英公、亀田佐、日下部水棹、前田博、中村倍也、錦織周二、奥山長春、柴田伸一、渋谷昶子、杉原文治、富沢幸男、山岸達児、安岡章太郎、吉田功
記録:中井妙子
写真:国際フォトマン・グループ
技術監督:碧川道夫
撮影部:伊藤義一、松井公一、三輪正、中村誠二、小川信一、斎田昭彦、瀬川浩、潮田三代治、山崎敏正、山口益夫
照明部:村瀬栄一、中村栄志、嶋昌彦
録音部:加川友男、水口保美、田中雄二
編集部:林昭則、石川英夫、松村清四郎
宣伝担当:土屋太郎
現像:東洋現像所