『17歳のカルテ』
原題:"Girl, Interrupted"
製作年:1999年
製作国:アメリカ合衆国
公開日:1999年12月21日
作品について
ジェームズ・マンゴールド監督・共同脚本。
スザンナ・ケイセンの自伝『思春期病棟の少女たち』が原作。アソシエイトプロデューサー。
ダグラス・ウィック プロデューサー。
ウィノナ・ライダー主演・エグゼクティブプロデューサー。
サイコロジカル・ドラマ映画。
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北米では2021年3月30日に Blu-ray Disc が発売された。
https://www.blu-ray.com/movies/Girl-Interrupted-Blu-ray/42193/
感想
原作者スザンナ・ケイセンが精神病棟に入院していたのは1967年から1968年のこと。
ちなみにスザンナ・ケイセンの父カール・ケイセンは経済学者でマサチューセッツ工科大学教授。1961年から1963年に、ジョン・F・ケネディ大統領の国家安全保障問題担当次席大統領補佐官(Deputy National Security Advisor)を務めた。
スザンナは境界性パーソナリティ障害。
リサは反社会性パーソナリティ障害。
ジョージーナは虚言癖。
デイジーは父親から性的虐待を受けていた。強迫性障害、自傷行為。
ポリーは統合失調症。
アンジェリーナ・ジョリーのお芝居が凄い。ウィノナ・ライダーよりアンジェリーナ・ジョリーの方が目立っている。
アンジェリーナ・ジョリーはアカデミー助演女優賞、ゴールデングローブ賞 映画部門 助演女優賞、放送映画批評家協会賞 助演女優賞、全米映画俳優組合賞 助演女優賞を受賞した。
ウィノナ・ライダーのメイクとヘアスタイルが、クリステン・スチュワートやエミリー・ブラントを連想させる。
帚木蓬生さんの小説『閉鎖病棟 Closed Ward』とは違う作風。
製作
開発
1993年6月、コロンビア・ピクチャーズは多くの映画会社との競争に勝ち映画化権を購入した。ウィノナ・ライダーも映画化権を購入しようとした1人で、最終的にダグラス・ウィックと組み、エグゼクティブプロデューサーを務めた。
5年間 development hell に陥っていた。3つの異なる脚本が書かれたが、ウィノナ・ライダーとダグラス・ウィックを満足させるものはなかった。
ウィノナ・ライダーは初監督作品『君に逢いたくて』(1995)を観て、ジェームズ・マンゴールド監督に連絡を取った。ウィノナ・ライダーとダグラス・ウィックとジェームズ・マンゴールド監督は、1998年半ばに撮影台本決定稿を完成させた。
スティーヴン・スピルバーグ監督の撮影監督として知られるヤヌス・カミンスキーの初監督作品『ロスト・ソウルズ』(2000)にウィノナ・ライダーが出演するため、コロンビア・ピクチャーズは撮影時期を1999年初頭まで待つように延期した。
キャスティング
若い女性俳優が大勢オーディションに参加した。リース・ウィザースプーン、クリスティーナ・リッチ、ケイティ・ホームズ、グレッチェン・モル、ケイト・ハドソン、アリシア・ウィット、サラ・ポーリー、ローズ・マッゴーワンも、役は不明だがオーディションを受けた。
https://ew.com/article/1998/10/23/behind-scenes-girl-interrupted/
ジェームズ・マンゴールド監督は、リサ役の候補としてコートニー・ラブやアラニス・モリセットと話をした。
パーカー・ポージーは出演を断った。
リーリー・ソビエスキーはデイジー役の出演契約を交わしたが、撮影開始数週間前に、クリスチャン・デュゲイ監督『ヴァージン・ブレイド』(別名『ジャンヌ・ダルク』)(1999)の主役をオファーされたからと降板した。
https://variety.com/1998/voices/columns/cbs-skeds-arc-friends-in-salary-huddles-1117488310/
https://variety.com/1998/film/news/players-59-1117488582/
撮影
病院は Harrisburg State Hospital で撮影された。Harrisburg State Hospital は2006年1月に閉鎖された。
キャスト
スザンナ・ケイセン:ウィノナ・ライダー(高橋理恵子)
リサ・ロウ:アンジェリーナ・ジョリー(湯屋敦子)
ジョージーナ・タスキン:クレア・デュヴァル(本田貴子)
デイジー・ランドン:ブリタニー・マーフィ(小島幸子)
ポリー・クラーク:エリザベス・モス(小笠原亜里沙)
ジャネット・ウェバー:アンジェラ・ベティス
シンシア・クロウリー:ジリアン・アルメナンテ
ジョン:トラヴィス・ファイン
クランブル医師:カートウッド・スミス(佐々木敏)
メルヴィン・ポッツ医師:ジェフリー・タンバー(仲野裕)
アネット・ケイセン:ジョアンナ・カーンズ
カール・ケイセン:レイ・ベイカー
トビー・ジェイコブス:ジャレッド・レト(佐藤淳)
ソニア・ウィック医師:ヴァネッサ・レッドグレイヴ(藤波京子)
ヴァレリー・オーウェンス:ウーピー・ゴールドバーグ(小宮和枝)
ギルクレスト教授:ブルース・アルトマン
バーバラ・ギルクレスト:メアリー・ケイ・プレイス
ボニー・ギルクレスト:ケイディー・ストリックランド
テレサ・マカリアン:ロビン・レック
トニー:ミーシャ・コリンズ(佐藤晴男)
役不明:杉本ゆう、田野恵、菊池いづみ、田中敦子、田中明生、野沢由香里、永田博丈、児玉孝子、相田さやか
演出:中野洋志
翻訳:原口真由美
調整:高橋慶美
制作:ACクリエイト
配給:株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
スタッフ
監督:ジェームズ・マンゴールド
脚本:ジェームズ・マンゴールド and リサ・ルーマー and アンナ・ハミルトン=フェラン
原作:スザンナ・ケイセン
製作:ダグラス・ウィック、キャシー・コンラッド
製作総指揮:カロル・ボディ、ウィノナ・ライダー
撮影監督:ジャック・N・グリーン
編集:ケヴィン・テント
音楽:マイケル・ダナ
製作会社:コロンビア ピクチャーズ、レッド・ワゴン・エンターテインメント
配給:Sony Pictures Releasing
配給(日本):ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)
共同プロデューサー:Georgia Kacandes
アソシエイトプロデューサー:Susanna Kaysen
プロダクションデザイン:Richard Hoover
美術監督:Jeff Knipp
セットデコレーション:Maggie Martin
衣装デザイン:Arianne Phillips
production sound mixer: Jim Stuebe
supervising sound editor: Howell Gibbens
re-recording mixers: Bill W. Benton, Jeffrey J. Haboush
special effects: Ron Bolanowski, Jeffrey Cox
visual effects supervisor: Ralph Maiers