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『虚構推理』第3話の感想

『虚構推理』第3話「鋼人の噂」

 

吉永亜矢さん高木登さん脚本
森下柊聖さん絵コンテ、菅原静貴さん演出
松本健太郎さん本多孝敏さん作画監督
相澤楓さん動画検査
小松さくらさん色指定・検査
山根万里奈さん制作進行

 

大蛇編でわかるように、相手を納得させることが目的。そのために事実と仮説を組み合わせて推理する。真偽は問題ではない。

2年後に飛んだことに難癖をつける人がいるようだけど、時間は原作通りだから。まず単体の長編小説『虚構推理 鋼人七瀬』があり、その後に書かれた短編「大蛇編」を、漫画版「鋼人七瀬編」の前に挿入したのが今作でのシリーズ構成計画。

交通課の同僚警察官が可愛い。ホラーが怖いのに鋼人七瀬の話をしているような感じ。
弓原紗季が左手首の内側の腕時計で時間を確認する日常芝居。

弓原紗季と寺田徳之助の会話シーンを、真横からのtwo shotを多目に使って描くんだ。そうきたか。
それぞれのクロースアップも多く使っている。正面顔も使っているけれど、基本的にイマジナリーラインの範囲内でカメラを動かしている。

交通事故現場の回想で弓原紗季の目を見開いた顔を左向きで撮り、現在の会話中の右向きの顔に戻す。視線誘導を織り込んだ演出。

「ええと、結果的にややこしくなっただけでして」と、寺田徳之助から俯き加減に視線をそらし、口元をハンカチで隠し制帽を被る弓原紗季が可愛い。

助けてもらって弓原紗季にカーテシーをしてた岩永琴子だけど、もし「紗季さん」だと知ってたらしなかったかもね。まあその後の自己紹介でも再度してたけれど。

鋼人七瀬が降臨した空間の背景美術と色指定と撮影処理が良い。

地味だけど弓原紗季と岩永琴子と鋼人七瀬のアクション芝居が良い。鋼人七瀬に拳を突き入れながらひねる弓原紗季。
鋼人七瀬が起き上がるときのロボット感とかも。
鋼人七瀬が煙のように消えるエフェクト作画が良い。

コメディ演出で終わるのか。これは予想外。