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『NEXT -ネクスト-』の感想

『NEXT -ネクスト-』
原題: Next
製作年:2007年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

作品について

フィリップ・K・ディックのSF短編小説『ゴールデン・マン』が原作。

フィリップ・K・ディックは短編小説を多く書いた。ハリウッドにとっては原作として使い勝手がよく、大幅改変されて別物になる。
ハリウッドに限らず、映像化権を売るときは、原作の精神を踏みにじられることを原作者は覚悟しなければならない。原作の精神に誠実にそして忠実に制作する、という契約を結べる原作者は限られている。

 

 

製作

Gary Goldman と Jason Koornick は、Philip K. Dick の "The Golden Man" の映画化権を取得(オプション契約)。ゲイリー・ゴールドマンは脚本第一稿を書き、2人はニコラス・ケイジの製作会社 Saturn Films に持ち込んだ。

脚本第一稿(first draft)は原作に近いものだった。しかし Saturn Films は別の脚本家を雇い大幅に書き直させた。その過程で、原作が持つ反権威主義のテーマが完全に消し去られた。

Revolution Studios は大幅に書き換えられた脚本を気に入り購入。リー・タマホリ監督を雇い、ニコラス・ケイジ主演で制作が決まった。2005年夏に主要撮影を開始。

2005年11月、Graham King の製作会社 Initial Entertainment Group が国際配給権を取得した。

『NEXT』はもともと、Revolution Studios が配給契約を結んでいたソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントが配給する予定だった。しかし2007年1月にソニー・ピクチャーズが配給から降りた。その後パラマウント・ピクチャーズが配給権を取得して公開した。

 

NEXT -ネクスト-(吹替版)

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  • メディア: Prime Video
 
NEXT -ネクスト- (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

感想

SFアクション・スリラー映画。ニコラス・ケイジは原作のテーマなんてどうでもよく、自分が主演で活躍できるアクション映画が欲しかっただけだろう。

 

 

キャスト

クリス・ジョンソン - ニコラス・ケイジ(大塚明夫)
カリー・フェリス - ジュリアン・ムーア(沢海陽子)
リズ・クーパー - ジェシカ・ビール(安藤麻吹)
Mr. スミス - トーマス・クレッチマン(内田直哉)
キャバノー - トリー・キトルズ(奈良徹)
ロイバル警備主任 - ホセ・ズニーガ(松本大)
ウィズダムNSA局長 - ジム・ビーヴァー(水内清光)
ケンダル - マイケル・トルッコ(根本泰彦)
アーヴ - ピーター・フォーク(石田太郎)
その他の日本語吹替:柳沢栄治横堀悦夫杉本ゆう、高宮俊介、高瀬右光、田坂浩樹、御園行洋、近藤広務、庄司宇芽香千々和竜策、加納千秋

 

 

スタッフ

監督:リー・タマホリ
脚本(screenplay):ゲイリー・ゴールドマン and ジョナサン・ヘンズリー and ポール・バーンバウム
原案(screen story):ゲイリー・ゴールドマン
原作:フィリップ・K・ディック『ゴールデン・マン』
製作:ニコラス・ケイジ、トッド・ガーナー、ノーマン・ゴライトリー、グレアム・キング、アーン・シュミット
製作総指揮:ゲイリー・ゴールドマン、ジェイソン・クルニック、ベンジャミン・ウェイスブレン
撮影監督:デヴィッド・タッターサル
編集:クリスチャン・ワグナー
音楽:マーク・アイシャム
製作会社:Revolution Studios, Initial Entertainment Group*1, Virtual Studios, Saturn Films*2
配給:パラマウント映画 (米国)、ギャガ (日本)

*1:Graham King の製作会社。現在の会社名は GK Films。

*2:Nicolas Cage の製作会社