『名探偵ピカチュウ』
原題:Pokémon Detective Pikachu
2019年
試写会で観てきた。ネタバレありで気になった点を挙げる。
良い点
ライアン・レイノルズ
ライアン・レイノルズがピカチュウを演じたこと。ただの可愛いピカチュウではなく、魅力的なキャラクターだった。
ライアン・レイノルズは声の芝居とフェイシャルキャプチャを担当。
中身がおっさんであることの意味が最後に明かされる。
可愛い
ピカチュウがとにかく可愛い。表情がころころ変わる。もふもふしたい。
コダックやイーブイやフシギダネなど可愛いポケモンがたくさん出てくる。
ミュウツー
『ミュウツーの逆襲』のオマージュが込められていたこと。湯山邦彦監督と脚本家の故・首藤剛志さんのメッセージ。
今年夏の『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』は『名探偵ピカチュウ』と合わせているのだろう。
音楽
音楽にゲームボーイの音源チップを模したピコピコ音を取り入れていたこと。
エンドクレジット
エンドクレジットは必見。billing(主要スタッフ、主要キャスト、製作会社、配給会社/映画スタジオ等のクレジット)では、ゲームボーイ時代のドット絵や、日本の漫画・イラスト・アニメの様式でアニメーションを作っていた。
音楽もタイトルテーマの編曲だった。
悪い点
話
話が普通。良くも悪くも。
アクション
話を動かすのにアクションシーンを使いすぎている。
ハワード・クリフォード
悪役ハワード・クリフォードの背景が弱い。「世界を支配する」などの台詞はあったが、大勢の人間の魂をポケモンに憑依させることが何になるのか。スーパーヒューマンを目指してたんだっけ?
ビル・ナイが演じたのに。
ルーシー・スティーブンス
ルーシー・スティーブンスの存在意義があまりない。
ヨシダ警部補
ヨシダ警部補の存在意義があまりない。ティムに父親が死んだと伝える役目であり、本当は真実を伝えたいが言えない葛藤は垣間見えたと思う。しかし中盤以降はほとんど登場しない。終盤のパレードに登場するもののろくな描写がないまま退場。
クリフォード家が警察やマスコミを支配しているという設定なら、警察組織の一員としての立場と良心の葛藤など掘り下げが欲しかった。
渡辺謙が演じたのに。
感想
2020年5月22日追記:金曜ロードショーで放送された。新しく感想記事を書いた。
スタッフ
監督:ロブ・レターマン
脚本(Screenplay by):ダン・エルナンデス&ベンジ・サミット、ロブ・レターマン、デレク・コノリー
原案脚本(Story by):ダン・エルナンデス&ベンジ・サミット、ニコール・パールマン
プロデューサー:メアリー・ペアレント、ケイル・ボイター、片上秀長、ドン・マッゴーワン
製作総指揮:石原恒和、宮原俊雄、Kenji Okubo、Ali Mendes
撮影監督:ジョン・マシソン
プロダクションデザイナー(美術監督):ナイジェル・フェルプス
衣装デザイナー:スージー・ハーマン
VFXスーパーバイザー:Erik Nordby, Beau Garcia, Bryan Litson, Pete Dionne (MPC), Bernhard Kimbacher (Image Engine), Peter Nofz (Rodeo FX)
音楽:ヘンリー・ジャックマン
編集:マーク・サンガー、ジェームズ・トーマス
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ、株式会社ポケモン
提供:レジェンダリー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
日本での配給:東宝