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『ライダーズ・オブ・ジャスティス』感想

『ライダーズ・オブ・ジャスティス』
原題:» Retfærdighedens ryttere «
英語題名:"Riders of Justice"
製作年:2020年
製作国:デンマークスウェーデンフィンランド
公開日:2020年11月19日

 

 

作品について

アナス・トマス・イェンセン監督・脚本。

アクション・コメディ映画。

 

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感想

アクション・コメディ映画のはずなのだが、アクション映画の爽快さもなければ、コメディ映画の笑い(ブラックコメディを含む)もない。終始、暗い話。登場人物たちが苦悩する。

 

鉄道事故は、犯罪組織 Riders of Justice のボス、カート・“タンデム”・オーレセンが被告人として罪に問われている殺人事件の公判で証言する予定だった証人を抹殺するために仕組まれたものだった。

数学者オットー・ホフマンは列車内で女性に席を譲ったところ、その女性が亡くなり自分は助かった。主人公の娘は目の前で母親を失った。その罪悪感から、主人公マークス・ハンセンの復讐に手を貸す。

デンマークの犯罪組織なのに、Riders of Justice と英語で組織名を名乗る。原題の Retfærdighedens ryttere はデンマーク語で Riders of Justice の直訳。

デンマーク語の会話の中でも、英語のFワードを使っていた。おそらく英語と同様に強調のために。

 

マッツ・ミケルセンが、ハリウッドのアクション映画みたいな主人公を演じている。復讐する(元)軍人。家族とはあまりうまくいっていない。

その一方でハリウッド映画と異なり、復讐計画の準備の描写に時間をかける。半分過ぎてもまだ準備中。敵と戦っていない。

 

マッツ・ミケルセンアメリカやイギリスの巨大映フランチャイズヴィランを演じた。『ジェームズ・ボンド』シリーズ、『マーベル・シネマティック・ユニバース』(MCU)、『魔法ワールド』、『インディ・ジョーンズ』シリーズ。

マーティン・キャンベル監督『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)のル・シッフル、スコット・デリクソン監督『ドクター・ストレンジ』(2016)のカエシリウスデヴィッド・イェーツ監督『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)のゲラート・グリンデルバルド、ジェームズ・マンゴールド監督『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)のユルゲン・フォラー。

4作品とも観た。

 

オットーが会議でプレゼンしていた、デンマークでの自動車メーカーの人気度が興味深い。

低所得層には起亜自動車(キア)、フィアット現代自動車(ヒョンデ)。中間層にはトヨタの大型車、フォード、ボルボ。富裕層にはメルセデス、テスラ、アウディ

 

 

キャスト

マークス・ハンセン: マッツ・ミケルセン(藤真秀)
オットー・ホフマン: ニコライ・リー・カース(菊池康弘)
マチルデ・ハンセン: アンドレア・ヘイク・ゲーゼベウ(朝井彩加)
レナート・ガーナー・ニルセン: ラーシュ・ブリグマン(斎藤寛仁)
ウルフ・エメンタール: ニコラス・ブロ(魚建)
ボダシュカ・リトビネンコ: グスタフ・リンド
カート・“タンデム”・オーレセン: ローランド・ムーラー(谷内健)
シリウス: アルバト・ルズベク・リンハート
エマ・ハンセン: アンヌ・ビルギッテ・リンド
パレ・オーレセン: オマール・シャガウィー
ハロン・ナハス・シャディッド: オマール・シャガウィー
ケネス: ヤコブ・ローマン
ノア: ヘンリク・ノエル・オールセン
エイドリアン: ゴスタフ・ディークヤール・ギーゼ

その他:
大橋勇人/遠藤航/佐久間元輝/佐藤友啓/米倉希代子
桃江トウコ/大﨑陽香

 

ソフト版
演出:高橋剛
翻訳:小尾恵理
制作:ネクシード、くりぷろ
https://fukikaemaniax.web.fc2.com/vhs-dvd/09-a.html#1z

 

字幕翻訳:平井かおり

 

 

スタッフ

監督:アナス・トマス・イェンセン(Anders Thomas Jensen)
脚本:アナス・トマス・イェンセン(Anders Thomas Jensen)
原案:Anders Thomas Jensen & Nikolaj Arcel
製作:シシ・グラウム・ヨアンセン(Sisse Graum Jørgensen)、シーゼル・ヒブシュマン(Sidsel Hybschmann)
撮影監督:キャスパー・トゥクセン(Kasper Andersen)
プロダクションデザイン:ニコライ・ダニエルセン(Nikolaj Danielsen)
美術監督:Jon Truelsen
衣装デザイン:ヴィベ・クノブラウフ・ヘデダム(Vibe Knoblauch Hededam)
編集:ニコライ・モンベウ(Nicolaj Monberg)、アナス・アルビャウ・クリスチャンセン(Anders Albjerg Kristiansen)
音楽:イエッペ・コース(Jeppe Kaas)
サウンドデザイン:Eddie Simonsen
メイクアップデザイン:Louise Hauberg Lohmann
特殊効果スーパーバイザー:Hummer Høimark
視覚効果スーパーバイザー:Peter Hjorth
視覚効果プロデューサー:Nina Strøm (Copenhagen Visual)
製作会社:Zentropa Entertainments, Film i Väst, Zentropa Sweden
配給:ノルディスク・フィルム(Nordisk Film Distribution A/S)

配給(日本):クロックワークス (2022年1月21日公開)