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百合とアニメと映画の感想

『約束のネバーランド』(2020)感想

約束のネバーランド
製作年:2020年
製作国:日本
公開日:2020年12月18日

 

 

作品について

平川雄一朗監督。

白井カイウさん原作、出水ぽすかさん作画の少年漫画が原作。

ダークファンタジー映画。

 

 

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感想

カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』は2005年ブッカー賞最終候補作品。

 

神戸守監督、大野敏哉さんシリーズ構成・脚本のテレビアニメは第1期はとてもよかった。第2期はだめだった。

製作委員会の幹事であるアニプレックスや、上位出資企業であるフジテレビと集英社が、1クールで最後まで描くように要求したのだろうか? 原作者が脚本会議に参加し、シリーズ構成を共同で務めても残念な出来だった。

 

日本の実写業界は、出演者ありきで企画を立て、その出演者のスケジュールを抑え、それからその出演者が魅力的に見えるような適当な原作を見繕う。だから出演者に合わせてストーリーも設定も改変する。

日本のメディアミックスの罪について記事に書いた。

films.hatenablog.com

約束のネバーランド』の場合は、人気漫画だから実写映画化しようとしたが、何がファンを魅了しているのかをお金を出資する人たちは理解していなかったからか、監督や脚本家に酷い改変を行わせた。

出演者に合わせて子どもたちの年齢を12歳から16歳に引き上げたので、実写映画版は年齢の割に精神が幼い子どもたちになってしまっている。『約束のネバーランド』のストーリーと設定は、12歳の子どもたちだから成立していたのに。

エンターテインメント業界には「成功は関係者全員のおかげ、失敗はすべてプロデューサーの責任」という格言がある。脚本にも、監督の演出方針にも、制作の各工程にもOKを出すのはプロデューサー。もしスタッフやキャストに問題があるのなら、正しい人選を行えなかったプロデューサーが悪い。

 

 

キャスト

エマ:浜辺美波
レイ:城桧吏
ノーマン:板垣李光人
クローネ:渡辺直美
鬼の声:関俊彦、佐々木啓夫、田尻浩章(声の出演)
謎の男(ピーター・ラートリー):松坂桃李(友情出演)
グランマ:三田佳子(特別出演)
イザベラ:北川景子

レイ(小学生時代):山城琉飛
ドン:山時聡真
ギルダ:安藤美優
フィル:森優理斗
コニー:浅田芭路
アンナ:秋本レイラニ
ドミニク:アディナン
トーマ:溝口元太
ラニオン:木村皐誠
マルク:古橋キット
アリシア:志村美空
ナット:柴崎楓雅
イベット:ギラルド沙羅
クリスティ:ルパートパーマー
シェリー:太田しずく
ジャスパー:佐藤遙灯
マーニャ:宮島さゆき
ニーナ:金子莉彩
ジェミマ:アリアナ
チェンバレン:ンバイアレ
ハンス:トウマ・H
ダムディン:スベディオザス
ナイラ:ドメリチエーデン樹奈
ビビアン:ダリア・N
トム:石塚陸翔
キャロル:矢野詩

 

 

スタッフ

原作:白井カイウ出水ぽすか
監督:平川雄一
脚本:後藤法子
製作:石原隆、瓶子吉久、市川南
プロデューサー:村瀬健、小林美穂
撮影:今村圭佑
美術:清水剛
照明:小林暁
録音:渡辺真司
装飾:湯澤幸夫
編集:伊藤伸行
音響効果:猪俣泰史
音楽:得田真裕
音楽プロデューサー:谷口広紀
VFXスーパーバイザー:太田貴寛
スタイリスト:百瀬豪
ヘアメイク:山田みずき
ヘアメイク(北川景子):高桑里圭
記録:栗原節子
監督補:塩崎遵
制作担当:宮森隆介
ラインプロデューサー:大熊敏之
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
製作:映画「約束のネバーランド」製作委員会(フジテレビジョン集英社東宝)
配給:東宝

 

主題歌
ずっと真夜中でいいのに。
「正しくなれない」
作詞・作曲:ACAね
編曲:久保田真悟(Jazzin' park)、100回嘔吐、ZTMY
(ユニバーサルミュージック / EMI Records)