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『マスカレード・ホテル』感想

『マスカレード・ホテル』
製作年:2019年
製作国:日本

 

 

作品について

鈴木雅之監督。

東野圭吾の小説が原作。

ミステリー映画。

 

 

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感想

コメディという印象。

人情噺がメイン。

ホテルではなく旅館を想定した話だよね、作者の頭の中では。

 

相変わらず被疑者逮捕で警察の捜査終結という描写。逮捕から48時間以内に検察官送致するかどうか決める必要がある。警察の持ち時間は48時間、検察は24時間。検察官が勾留申請すれば10日間延長。さらにもう1回、10日間延長可能。罪状1件あたり最長23日間。裁判官は全自動令状発行機なので、警察官と検察官の要求を無思考で呑む。警察官は逮捕を事実上の刑罰として濫用している。検察官は勾留を濫用している。検察官は勾留する必要のない被疑者も勾留して、留置所に監禁し、身体的・精神的に拷問し、「自白」を引き出そうとする。自白偏重主義だから、警察官と検察官は違法な手段を用いてでも被疑者に「自白」させる。犯罪者警察官と犯罪者検察官が、他人の罪を糾弾する矛盾。

警察が、取り調べで弁護士の立会を拒否し続けているのも、録音録画をしたがらないのも、違法な取り調べをしているから。志布志事件など、発覚した警察不祥事は氷山の一角。

「彼女が善人だという証拠はない」と新田浩介は言う。それならば、警察官が善人だという証拠はない。事実、警察官の犯罪が多発している。

「警察官は疑うのが仕事」と言うが、警察官の犯罪が日常茶飯事なのに、警察官を被疑者として捜査しない。警察官は特別扱い。警察官の犯罪を隠蔽する。

警察官による犯罪は性犯罪が最も多い。

警察官は国や都道府県に雇われているサラリーマン公務員にすぎない。警察官に何度も裏切られてきた。警察官の犯罪が発覚するたびに、警察官僚は「再発防止」と念仏を唱えるが、警察官は犯罪を繰り返す。

警察官は自ら積極的に、警察官と警察組織の信用を貶める。

 

珍しくシネマスコープのまま放送。洋画などは16:9にトリミング(左右カット)するのに。

 

 

キャスト

新田浩介:木村拓哉
山岸尚美:長澤まさみ
能勢:小日向文世
本宮:梶原善
関根:泉澤祐希
久我:東根作寿英
川本:石川恋
綾部貴彦:濱田岳
高山佳子:前田敦子
大野浩一:笹野高史
古橋:髙嶋政宏
安野絵里子:菜々緒
栗原健治:生瀬勝久
館林:宇梶剛士
森川寛子:橋本マナミ
片桐瑶子 / 長倉麻貴:松たか子
大竹:明石家さんま
田倉:鶴見辰吾
尾崎:篠井英介
藤木:石橋凌
稲垣:渡部篤郎
政治評論家:田口浩正
女装した男:勝地涼

 

 

スタッフ

監督:鈴木雅之
脚本:岡田道尚
原作:東野圭吾
製作:石原隆、木下暢起、藤島ジュリーK.、市川南
エグゼクティブプロデューサー:臼井裕詞
プロデューサー:上原寿一、和田倉和利
アソシエイトプロデューサー:日高峻
ラインプロデューサー:森賢正
撮影:江原祥二(J.S.C.)
照明:吉角荘介
録音:武進
美術:棈木陽次
衣装デザイン:黒澤和子
美術デザイン:小林久之
装飾:野本隆行
美術プロデュース:三竹寛典
美術進行:杉山貴直
編集:田口拓也
音楽:佐藤直紀
選曲:藤村義孝
音響効果:壁谷貴弘
スクリプター:山縣有希子
VFXスーパーバイザー:小坂一順
カラーグレーダー:齋藤精二
キャスティング:緒方慶子
助監督:吉村達矢
製作担当:鍋島章浩
制作プロダクション:シネバザール
製作:映画「マスカレード・ホテル」製作委員会(フジテレビジョン集英社ジェイ・ストーム東宝)
配給:東宝