映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『天使にラブ・ソングを…』: 心温まる名作映画

『天使にラブ・ソングを…』
原題: Sister Act
製作年:1992年
製作国:アメリカ合衆国

 

 

感想

ミュージカル・コメディ映画。

何度観てもおもしろい。

飛行場のおじさんにシスターたちがお祈りを捧げる場面とか。

 

マフィアなど裏社会の人たちは信心深い人が多いという話がある。
だからシスター姿のデロリスを傷つけられない。

想定はイタリアンマフィアだろうね。アイリッシュマフィアは作中の描写とちょっと違う。

 

邦題の『天使にラブ・ソングを…』が素敵。

 

吹き替え

金曜ロードショーで放送。
日本テレビ版の吹き替えも存在するけどソフト版。ウォルト・ディズニー・スタジオは吹き替えのオフィシャル化を推し進めている*1ので、テレビ版の吹き替えはなかなか放送や配信などの許可が下りない。

kinro.ntv.co.jp

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』では、それまでの『インディアナ・ジョーンズ シリーズ』で吹き替えを担当した村井國夫さんのバージョンを制作したいとシネフィルWOWOWBSジャパン(現・BSテレ東)が許可を求めたものの、ルーカスフィルムに拒否されたそうだ。

www.fukikaeru.com

また、BSジャパンが『クール・ランニング』の日本テレビ版をリクエストしたけれど、(日テレ版のマスターテープは存在するのに)ソフト版しか使わせてもらえなかったり、『アルマゲドン』の新録が許諾されなかったりしたそうだ。

www.fukikaeru.com

日本の配給会社の担当の人たちはテレビ局のリクエストに応えようと頑張って掛け合ってくれているけれど、アメリカ本社から却下されるらしい。

 

20世紀フォックス*2ウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたため、今後は新録が難しくなったり、既存のテレビ版などが公開できなくなったりする可能性がある。特に20世紀フォックスは『吹替の帝王』シリーズ(Blu-ray Disc)や『吹替の名盤』シリーズ(DVD)という、現存する吹き替え版をできる限りすべて収録するラインナップがある。さらに、シリーズに組み込まれていない作品でも、例えば『サウンド・オブ・ミュージック』のように全部のバージョンを収録しているものもある。20世紀フォックスの好きな作品は、廃盤になる前に購入しておくのがいいだろうね。

 

 

作品について

エミール・アルドリーノ監督は、『スリーメン&リトルレディ』*3マコーレー・カルキン出演の『くるみ割り人形』を監督した。

 

ポール・ラドニックがペンネームを使ったのには理由がある。
ポール・ラドニックはプロデューサーのスコット・ルーディンにアイディアをプレゼン。ベット・ミドラーを念頭に置いて脚本を書いた。
ウォルト・ディズニー・スタジオが脚本を購入。しかしベット・ミドラーは出演を断った。ファンはシスターを演じている姿を見たくはないだろうと考えたそうだ。
その後ウーピー・ゴールドバーグが主演に決まった。
制作を始めると、6人ほどの脚本家が書き直した。キャリー・フィッシャー、『マグノリアの花たち』のロバート・ハーリング、映画監督でプロデューサーのナンシー・マイヤーズたち。
最初の脚本とは別物になってしまったので、偽名"Joseph Howard"でクレジットしてくれと頼んだと。

 

撮影に使った教会はサンフランシスコのノイ・バレーにあるセントポールカトリック教会(St. Paul's Catholic Church)らしい。

www.stpaulsf.org

 

ローマ教皇(聖ヨハネ・パウロ二世)を演じた俳優ジーン・グレイタックは、ヨハネ・パウロ二世とそっくりだったので様々な映画やテレビドラマでローマ教皇を演じた。

 

ゴールデングローブ賞の作品賞(ミュージカル・コメディ部門)と主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされた。

 

製作会社Touchwood Pacific Partnersは、山一證券が主幹事として所有する映画製作投資ファンドだったらしい。ウォルト・ディズニー・カンパニーの3つの製作会社ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、タッチストーン・ピクチャーズ、ハリウッド・ピクチャーズの作品に投資していた。

 

 

第3作"Sister Act 3"がDisney+向けに開発中。

 

2006年より舞台ミュージカル『シスター・アクト〜天使にラブ・ソングを〜』を公演中。2006年のロサンゼルス地域プレミアと2007年のアトランタ公演を経て、2009年のウエスト・エンド・プロダクションをブロードウェイに逆輸入するなど世界ツアーが行われている。
ウーピー・ゴールドバーグは2010年のブロードウェイ版でプロデューサーを務めた。また2010年のウエスト・エンド版で修道院長を演じた。今年夏からのロンドン公演で主人公デロリスを演じる予定。

 

 

キャスト

デロリス・ヴァン・カルティエ / シスター・メアリー・クラレンス:ウーピー・ゴールドバーグ, 後藤加代, 中村晃子
ヴィンス・ラ・ロッカ:ハーヴェイ・カイテル, 堀勝之祐
修道院長:マギー・スミス, 京田尚子, 藤波京子
メアリー・パトリック:キャシー・ナジミー, 信沢三恵子, さとうあい
メアリー・ロバート:ウェンディ・マッケナ (歌唱シーン吹き替え:アンドレア・ロビンソン), 石川悦子, 矢島晶子
メアリー・ラザラス:メアリー・ウィックス, 牧野和子, 河村久子
エディー・サウザー:ビル・ナン, 西村知道, 玄田哲章
ジョーイ:ロバート・ミランダ, 山下啓介, 西村知道
ウィリー:リチャード・ポートナウ, 曽我部和恭, 千田光男

 

日本語版スタッフ

ソフト版, 日本テレビ

演出:谷清次, 木村絵理子
翻訳:いずみつかさ, 徐賀世子
調整:伊藤恭介, 山田均
録音:スタジオ・エコー, セントラル録音
監修:岡本企美子, -
担当: - , 稲毛弘之
プロデューサー: - , 大塚恭司
プロデューサー補: - , 小林三紀子
制作:Disney Character Voices International, Inc., 東北新社

 

 

スタッフ

監督:エミール・アルドリーノ
脚本:ジョセフ・ハワード (本名ポール・ラドニック)
製作:テリー・シュワルツ
製作総指揮:スコット・ルーディン
音楽:マーク・シャイマン
撮影監督:アダム・グリーンベルグ
編集:コリーン・ハルシー、リチャード・ハルシー
製作会社:タッチストーン・ピクチャーズ, in association with タッチウッド・パシフィック・パートナーズⅠ
配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ・ディストリビューション

*1:ディズニーだけでなく他の大手映画会社でも吹き替えオフィシャル化の傾向はあるらしい。

*2:「20世紀スタジオ」に名称変更

*3:レナード・ニモイ監督『スリーメン&ベビー』の続編