『グレムリン』
原題:"Gremlins"
製作年:1984年
製作国:アメリカ合衆国
公開日:1984年6月8日
作品について
ジョー・ダンテ監督。
クリス・コロンバス脚本。
マイケル・フィネル プロデューサー。
スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ エグゼクティブプロデューサー。
ブラックコメディ・ホラー映画。
続編のジョー・ダンテ監督『グレムリン2 新・種・誕・生』(1990)がある。
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感想
久しぶりに観た。おもしろい。悪趣味に感じる。
一応クリスマス映画とも言える。
『グレムリン』は日米貿易摩擦を背景にした日本人のメタファーという噂をいまだに信じている人が散見される。被害妄想。根拠のないデマをまき散らすからたちが悪い。
ジェリー・ゴールドスミスの音楽がいい。1980年代の映画音楽はロックやシンセサイザーの電子音が流行だったが、そんな流行に惑わされず管弦楽で film score を書いているので時代を経ても古びない。
製作
背景
グレムリンはイギリスの伝承に登場する妖精。妖精とはいっても可愛い存在ではなく、機械に悪戯する妖怪。
第二次世界大戦中、イギリス空軍のパイロットから恐れられていた。
ロアルド・ダールがウォルト・ディズニー・プロダクションズの映画製作のために "The Gremlins" という本を書いて1943年に出版した。結局アニメーション映画の企画は実現しなかった。
開発
クリス・コロンバスは spec script として『グレムリン』の脚本を書き、様々な映画製作会社やプロデューサーに送った。ほとんどの相手からは無視されたが、スティーヴン・スピルバーグはアンブリン・エンターテインメントの机の上に置かれていた『グレムリン』脚本を読み、クリス・コロンバスに連絡した。
スティーヴン・スピルバーグは、ホラー・コメディ映画『ハウリング』(1981)のジョー・ダンテ監督を『グレムリン』の監督に選んだ。
プロデューサーの Michael Finnell は、『ハウリング』でジョー・ダンテ監督と組んでいた。
スティーヴン・スピルバーグは『グレムリン』の企画をワーナー・ブラザースに持ち込み、自分の製作会社 Amblin Entertainment を通じて共同製作した。
Chris Columbus
クリス・コロンバス監督は、『グレムリン』の後、リチャード・ドナー監督『グーニーズ』(1985)とバリー・レヴィンソン監督『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』(1985)の脚本を書いた。
東京ムービー新社の日米合作テレビアニメ『ギャラクシー・ハイスクール』(1986)のクリエイター(原作)・第1話脚本や、東京ムービー新社の日米合作アニメ映画である波多正美監督&ウィリアム・T・ハーツ監督『NEMO/ニモ』(1989)の脚本(共同)として携わった。
『ベビーシッター・アドベンチャー』(1987)で映画監督デビュー。『ホーム・アローン』第1作第2作、『ミセス・ダウト』(1993)、『ハリー・ポッター』シリーズ第1作第2作の監督・製作総指揮と第3作のプロデューサー、ショーン・レヴィ監督『ナイト ミュージアム』シリーズのプロデューサー、テイト・テイラー監督『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(2011)のプロデューサー、クレイ・ケイティス監督『クリスマス・クロニクル』(2018)のプロデューサー及び『クリスマス・クロニクル PART2』(2020)の監督・プロデューサー・脚本(共同)など。
製作会社 1492 Pictures は、同姓同名であるクリストファー・コロンブスのアメリカ大陸「発見」にちなむ。
franchise
続編(第3作)に関して、クリス・コロンバス監督が脚本を書き、開発はしているものの、正式に製作許可が出ていない。
テレビアニメーションシリーズ "Gremlins: Secrets of the Mogwai" が2022年に HBO Max で配信、Cartoon Network で放送予定。ショーランナーは Tze Chun。
社会的影響
スティーヴン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス原案・製作総指揮『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』(1984)と『グレムリン』がアメリカで立て続けに公開され、暴力的な描写があったことから批判が起きた。スティーヴン・スピルバーグ監督はアメリカ映画協会(MPAA)に促し、レイティングの PG と R の中間となる PG-13 が創設された。
キャスト
ビリー・ペルツァー:ザック・ギャリガン;関俊彦、関俊彦、関俊彦
ケイト・ベリンジャー:フィービー・ケイツ;岡本麻弥、玉川紗己子、玉川紗己子
ランダル・ペルツァー:ホイト・アクストン;富田耕生、富田耕生、富田耕生
リン・ペルツァー:フランシス・リー・マッケイン;此島愛子、池田昌子、池田昌子
ルビー・ディーグル:ポリー・ホリデイ;高橋和枝、京田尚子、京田尚子
マレー・フッターマン:ディック・ミラー;八奈見乗児、西川幾雄、西川幾雄
ロイ・ハンソン先生:グリン・ターマン;中尾隆聖、江原正士、江原正士
ミスター・ウィング:ケイ・ルーク;藤本譲、石井敏郎、石井敏郎
ジェラルド・ホプキンス:ジャッジ・ラインホルド;立木文彦、小野健一、堀内賢雄
フランク保安官:スコット・ブレイディ;加藤精三、村松康雄、村松康雄
ピート・ファウンテン:コリー・フェルドマン;渕崎ゆり子、小宮和枝、坂本千夏
ブレント保安官補:ジョナサン・バンクス;秋元羊介、島田敏、小野健一
コーベン頭取:エドワード・アンドリュース;今西正男、吉水慶、藤本譲
シェイラ・フッターマン:ジャッキー・ジョセフ;竹口安芸子、羽村京子、寺内よりえ
ジョー・ハリス:ベリンダ・バラスキ;藤枝成子、さとうあい、さとうあい
モロー先生:ジョン・C・ベッカー;石森達幸、秋元羊介、秋元羊介
ギズモ(モグワイ):ホーウィー・マンデル;滝沢久美子、滝沢久美子、滝沢久美子
ストライプ:フランク・ウェルカー
ロッキン・リッキー・リアルト:ドン・スティール;山寺宏一、島田敏、小野健一
グレムリン:フレッド・ニューマン、マーク・ドドソン、マイケル・ウィンスロー、ピーター・カレン、ボブ・バーガー、マイケル・シーハン
テレビ朝日版
その他:
徳永浩之
柳沢紀男
伊井篤史
西宏子
フジテレビ版
演出:小山悟
翻訳:岩本令
制作:東北新社
初回放送:1988年4月2日『ゴールデン洋画劇場』21:03-23:09
ソフト版
演出:田島荘三
翻訳:戸田奈津子
調整:杉原日出弥、髙橋成之
録音:トランスグローバルスタジオ、東京テレビセンター
プロデューサー:小川政弘(ワーナー・ホーム・ビデオ)
制作:ワーナー・ホーム・ビデオ、トランスグローバル
1990年6月20日発売のVHSに初収録
https://fukikaemaniax.web.fc2.com/vhs-dvd/02-g.html
テレビ朝日版
演出:福永莞爾
翻訳:戸田奈津子
制作:ムービーテレビジョン
初回放送:1992年12月27日『日曜洋画劇場』21:02-23:06
スタッフ
監督:ジョー・ダンテ
脚本:クリス・コロンバス
製作:マイケル・フィネル
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
撮影監督:ジョン・ホラ
編集:ティナ・ハーシュ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
製作会社:アンブリン・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザース映画
キャスティングディレクター:Susan Arnold
プロダクションデザイン:James H. Spencer
セット装飾:Jackie Carr
衣装スーパーバイザー:Linda Matthews, Norman A. Burza
hair stylist: Cheri Ruff
makeup artist: Greg La Cava
special makeup effects artist: Stephen Norrington (uncredited)
unit production manager: Phil Rawlins
first assistant director: James Quinn
second assistant director: Carol Green
property master: Martin Wunderlich
set designer: William F. Matthews
production sound mixer: Ken King
supervising sound editors: Richard L. Anderson, Mark A. Mangini
special effects supervisor: R.A. MacDonald (as Bob MacDonald Sr.)
Gremlins creator: Chris Walas
animators: Layne Bourgoyne for VCE (uncredited), Bruce Woodside for VCE (uncredited)
matte artist: Rocco Gioffre
matte photographer: Hoyt Yeatman for DQI (uncredited)
process photography: Bill Hansard
model shop supervisor: Michael Joyce (uncredited)
miniature model maker / motion control miniature effects: Eric Guaglione for DQI (uncredited)
motion control technician: William Reilly