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『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』感想

男はつらいよ 寅次郎心の旅路』
製作年:1989年
製作国:日本
公開日:1989年8月5日

 

 

作品について

山田洋次監督。

男はつらいよ』シリーズ第41作。

コメディードラマ映画。

 

www.cinemaclassics.jp

 

 

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感想

何度観てもおもしろい。寅さんは子どもの頃に親と一緒に観ていた。家族旅行で寅さん記念館にも行った。

男はつらいよ』シリーズの中でもこれが一番好き。オーストリアのウィーンが舞台であり新鮮であること、外国で生活をしている日本人の心理が描かれていることなどがいい。

バブル時代の会社員の生活が描かれている。浪人中で予備校に通う満男の将来についても、寅さんを絡めて言及されている。過労死(未遂)にまで追い詰められ、その後ウィーンを旅して生きる喜びを見つけた坂口兵馬(柄本明)を通して、人生について問いかけている。

社内会議が男性だけで構成されており、女性がお茶くみ。時代だね。

外国人社員のしょうもない英語台詞で、会議出席者たちがにこやかになる。

海外旅行がまだ一大イベントだった時代かな。旅行代理店の人(イッセー尾形)がとらやを訪れて、チケットを渡したり、説明をしたりする。

ウィーンでは、ヨハン・シュトラウス2世やヴォルフガング・アマデウスモーツァルトなどクラシック音楽が多用されている。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤーコンサートは毎年1月1日にNHKが放送している。まあ今でも日本はウィーン・フィルにとってお得意様の1国かな。

films.hatenablog.com

 

 

製作

当時ウィーン市長だったヘルムート・ツィルク氏が来日する飛行機内で『男はつらいよ』を鑑賞したそうだ。

1987年11月2日に葛飾区とウィーン市フロリズドルフ区は友好都市を結んだ。

ヘルムート・ツィルク市長が招致したのも、友好都市の延長にあるのかもしれない。

web.archive.org

www.city.katsushika.lg.jp

 

 

キャスト

車寅次郎:渥美清
諏訪さくら:倍賞千恵子
車竜造(おいちゃん):下條正巳
車つね(おばちゃん):三崎千恵子
諏訪博:前田吟
社長(桂梅太郎):太宰久雄
源公:佐藤蛾次郎
諏訪満男:吉岡秀隆
ポンシュウ:関敬六
馬場(旅行会社職員):イッセー尾形
部長:園田裕久
車掌:笹野高史
福士:じん弘
印刷工・中村:笠井一彦
三平:北山雅康
巡査:武野功雄
テキ屋:篠原靖治
兵馬の上役:雁坂彰
兵馬の上役:田端宗寿
兵馬の上役:入江正夫
女将:西川さくら
ゆかり:マキノ佐知代
田中リカ
江戸屋:石川るみ子
志麻充子
芸者:光映子
宿の仲居:谷よしの
ヘルマン:マルティン・ロシュバーカー
テレーゼ:ヴィヴィアン・デュバル
ウィーンの老婦人:マルタ・ダングル
ヘルマンの母:ブリギッテ・アントニウス
坂口兵馬:柄本明
マダム:淡路恵子
御前様:笠智衆
江上久美子:竹下景子

備後屋:露木幸次(ノンクレジット)
会社の社員:吉田剛(ノンクレジット)
テキ屋の若い衆:出川哲朗(ノンクレジット)
遊覧船の男:小形雄二(ノンクレジット)

 

 

スタッフ

監督:山田洋次
脚本:山田洋次朝間義隆
原作:山田洋次
製作:内藤誠
企画:小林俊一
プロデューサー:島津清、黒須清皓
撮影:高羽哲夫
美術:出川三男
照明:青木好文
録音:鈴木功
調音:松本隆
編集:石井巌
音楽:山本直純
装置:森篤信
装飾:露木幸次
美粧:宮沢兼子
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
スチール:金田正
監督助手:五十嵐敬司
製作担当:峰順一
進行:副田稔
協力:ウィーン市観光局、オランダ政府観光局、インターコンチネンタルホテル・ウィーン、KLMオランダ航空
製作:松竹
配給:松竹