映画の後には紅茶とお菓子を

百合とアニメと映画の感想

『白い砂のアクアトープ』第4話感想

『白い砂のアクアトープ』第4話「長靴をはいた熱帯魚」

 

 

作品について

千葉美鈴さんが脚本。『アイカツ!』シリーズの脚本家で、木村隆一監督、BN Pictures制作『アイカツプラネット!』(2021)のシリーズ構成。『ドラえもん』の脚本。実写や舞台の脚本も多い。

岡村天斎さんが絵コンテ。『クロムクロ』(2016)の監督。PA作品によく参加している。岡村天斎さんもローテーションで参加するのかな?

阿部ゆり子さんが演出。P.A.WORKS生え抜きの演出家。

 

 

感想

イタリアそしてヨーロッパに伝わるおとぎ話『長靴をはいた猫』。シャルル・ペローによる『ペロー童話集』が有名。

 

「百聞は一触にしかず」

 

令和3年7月25日(日)。

 

JBおきなわのB-コープ。JAのエーコープ

赤い長靴。アイドルの仕事を始めて、東京で買った赤いハイヒールを結局一度も履かなかった。

折り紙、クレヨン、画用紙、ゴム風船。風花は自分の思いつきなので私的な出費として済ませようとしたけれど、くくるは水族館のための費用は経費として扱うと教えた。

ホームステイしたときホストファミリーや学校で折り紙を教えてあげたら喜んでもらえた。

 

どんちゃん(月美)のカメー特製お弁当の配達。

 

不審者に間違われたウミやん。アイドル時代の風花を知っていた。

ウミやん情報が、うどんちゃん(月美)、夏凛、櫂に伝わった。

誤魔化すのが下手な櫂。

ルカはYona Proのセンターとして頑張っている。

第2話で言っていたように、うどんちゃん(月美)がお店で、夏凛が観光協会でチラシを配る。

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ウェルカムに乗じて、くるると2人で話をしたかった櫂。

 

地元のおばあたちに慕われ始めた風花。

女子が苦手でも、なんだかんだ風花を気に掛ける空也

 

ウミやんはぎっくり腰がお約束なのかな?

 

ドクターフィッシュという愛称を持つ魚ガラ・ルファは、肌の角質を食べてくれる。人間の美容や健康に役立ってくれる。

 

お客さんに風花のことが見つかる。ネットで噂が広まるのも時間の問題かな。

夏凛が盗撮禁止と釘をさす。ウミやんが代わりに子どもに生き物について教える。

 

panした背景を歪ませ、色をにじませて、風花がパニックになっていることを表す演出。

 

くくるの謝罪。第1話では監督者としての責任を自覚しておらず風花の失敗を怒っていたけれど、今回は元アイドルが水族館の飼育員だったら騒ぎになることを予測できなかったと謝る。

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くくるはもともと生き物に夢中で、人間関係がおろそかになってしまうことがあった。水族館存続のためタッチプールを成功させたいばかりに、風花の気持ちを考えていなかったと気づく。

風花は自分の気持ちをなかなか言えない少女だったが、くくるの役に立ちたい、ほめてもらえるのが嬉しいと伝えた。

くくるが風花に仕事を任せたのは、風花にがまがま水族館のことを好きになってもらいたかったから。

くくるも風花も少しずつ成長している。

 

風花はアイドル時代に見つけられなかった夢や目標を、くくると一緒のがまがま水族館に見出した。

 

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手を重ね合うくくると風花 ©projectティンガーラ

仲良くなりたいとお互いに通じ合ったくくると風花。手を握り合う。

『白い砂のアクアトープ』はシリーズを通して、手に焦点を当てた演出が散見される。

第2話では、風花の怪我した手や、夏凛から水族館やくくるのことを聞いたときに風花が自分の手を見つめていた。第3話では竹下先生が風花に水族館で見た夢を話しているとき、水の入った瓶を通してお腹や手が強調されていた。

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タッチプール。

生き物について勉強した風花。案内係を務めあげた。

 

くくるとペアルックをご所望の風花。

 

母子手帳のフラッシュバック。

 

風花のお母さんが、がまがま水族館に来訪。

 

 

おもしろい。

 

 

余談

『白い砂のアクアトープ』の登場人物はU35(うみこ)さんのキャラクター原案をもとに秋山有希さんと牧野博美さんがデザインしている。

キャラクター原案の仕事は主要キャラクターのデザインをすること。原案そのままでは大勢の人が描くことになるアニメには適さないので、アニメーターであるキャラクターデザイナーがデザインし直す。脇役やゲストキャラクター、それからモブキャラクターはキャラクターデザイナーが考える。場合によってはその話数の作画監督が考えることもある。*1

U35さんの原案がないキャラクターも、秋山有希さんと牧野博美さんが特徴を拾って同系統の絵柄にまとめている。ウミやんのデザインは他のキャラクターとは違う。異質。

 

 

Blu-ray Disc

 

 

 

CD

 

 

 

キャスト

海咲野くくる:伊藤美来
宮沢風花:逢田梨香子
照屋月美:和氣あず未
久高夏凛:Lynn
仲村 櫂:土屋神葉
屋嘉間志空也阿座上洋平
具殿轟介:櫛田泰道
おじい:家中宏
おばあ:定岡小百合
宮沢絵里:園崎未恵
照屋さつき:儀武ゆう子
城居ルカ:菊池紗矢香
マネージャー:前田玲奈
竹下先生:花澤香菜
キジムナー:儀武ゆう子
くくる母:前迫有里紗
くくる父:村井雄治
先生:丹波正人

 

 

第4話スタッフ

脚本:千葉美鈴
画コンテ:岡村天斎
演出:阿部ゆり子

総作画監督:秋山有希
作画監督:小島明日香、小野和美、鍋田香代子、大野勉

原画:
 P.A.WORKS
 矢野康平 岡田夏実 鈴木奈々

 五藤有樹 小野和美 中尾香奈美
 長川薫 川上恵里花 橋本健司
 吉岡敏幸 Dog Wood

第二原画:
 菊池智子 谷口繁則

 中村プロダクション トロイカ WHITE FOX
 スノーライトスタッフ 作楽クリエイト J-CUBE

動画検査:室賀由起子(P.A.WORKS)

動画:
 P.A.WORKS
 茶山咲良 白敷桃子

 DRMOVIE
 Min Hong-yi Park Hyeon-ju Yoon Eun-joo
 Lee So-yeong Gong Jin Lee Seon-mi
 Kim Boo-kyung Son Yeong-ju Anh Mi-gyeong
 Kim Kwan-woo Jung Ju-ri Cho Chae-won
 Choi Mi-na Lee Mi-ok Heo Young-jin
 Ko Jin-ju Jang Sun-hye Choi Eun-ju
 Jang Hee-doek Lee You-jin Yi Min-kyoung
 Kim Young-won Lee Eun-bin Lee Da-young

 Jeon Hae-jin Jang Chul-ho

動仕管理:Kim Seok-jeong
翻訳:Moon Seong-ha

色指定:越田侑子(ステラ・ロード)
仕上げ検査:永井唯香(ステラ・ロード)

仕上げ:
 ステラ・ロード
 遠藤花歩 奥智恵 新井理恵
 大場昭子

 スタジオ・ロード
 高木美幸 原田怜旺

 DRMOVIE
 Yoo Young-hye Park Se-na Jung Su-hyun
 Kim A-jin Kim Min-lee Park One-jung
 Hwang Seong-kyeong Lim Jung-a Kim Min-ju
 Kim Ok-hee Jung su-young Choi So-ri
 Lee Eun-jeong Jo Ye-jin Kwon Min-kyoung
 Kim Kyoung-hwa Lee Jin-hee

 Lee Jin-hee Lim Jeong-a

 D-COLORS
 橋本千春 鴨井さつき 山崎あかね
 圓次美和 角下瑞絵 那須彩香
 小暮将大

背景:
 スタジオ・イースター
 曽根原理恵 秋山慎太郎 石川真理
 坂下祐太 朝倉大智 妹尾想
 志村美幸 阿部真大 平田卓也
 田中伸哉 木津海音 片岡乃梨子
 牧岡聡 岩田百代 楊梦龍
 小浦未来 鈴木くるみ

撮影:
 T2studio
 並木智 梶原幸代
 朝日康平 福島敏行
 高橋智

3DCG:
 P.A.WORKS
 伊東大毅 田口優香 川上真菜美
 林誠一郎 森重柚香 郭超儀
 鈴木晴輝

3Dモデリング
 P.A.WORKS
 井上佑紀 大野陽生 森重柚香
 郭超儀 川上真菜美 田口優香
 伊東大毅 林誠一郎 鈴木晴輝
 市川元成

 T2studio
 武川佳史 日塔友恵 秋元央

 バイブリーアニメーションCG
 箕輪綾二 菊地学 河野真一朗
 李植 原品貴好

 株式会社 Marco
 小川耕平 Pan Xiaofeng

 IKIF+.inc
 佐藤良樹 渡部里奈

担当制作:藤平勇希

 

 

メインスタッフ

原作:projectティンガーラ
監督:篠原俊哉
シリーズ構成:柿原優子
キャラクター原案:U35
キャラクターデザイン・総作画監督:秋山有希
生きもの設定・サブキャラクターデザイン:牧野博美
プロップ設定:宮岡真弓
色彩設計:中野尚美
美術監督:鈴木くるみ
美術監修:東潤一
美術設定:塩澤良憲
撮影監督:並木智
撮影監督補佐:朝日康平
2D works:村上瞭
3D監督:鈴木晴輝
特殊効果:村上正博、村上寿美江
編集:髙橋歩
音響監督・整音:山田陽
音響効果:山谷尚人
録音:松下春香
音楽:出羽良彰
音楽プロデューサー:臼倉竜太郎
音楽A&R:吉池真由美
音楽制作:ランティス
方言監修:儀武ゆう子
水族館監修:魚津水族館
水族館取材協力:足立区生物館、サンシャイン水族館しながわ水族館、DMM かりゆし水族館、横浜・八景島シーパラダイス
協力:一般社団法人 南城市観光協会
企画:鶴田直一、安藤卓、櫻井優香、辻󠄀充仁、横沢隆、金子広孝、前田吉輝、小川泰
製作:町隆幸、白石俊博、吉江輝成、堀川憲司、篠崎文彦、伊藤幸弘
プロデューサー:藤野麻耶、山口慶、臼倉竜太郎、仲村直人、尾形光広、齋藤宙央、岩佐貴博、大森慎司
プロデュース:infinite、永谷敬之、茂山愛保、浜辺恵那
アシスタントプロデューサー:池亀彩加、池田智和、片山怜子
ラインプロデューサー:橋本真英
制作デスク:小西翼
設定制作:舘彩華
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「白い砂のアクアトープ」製作者委員会(DMM pictures、フォアキャスト・コミュニケーションズバンダイナムコアーツ、ピーエーワークス角川メディアハウスTOKYO MX、AQUA ARIS、BSフジ)

*1:天﨑まなむさんはP.A.WORKSで、安藤真裕監督、岡田麿里さんシリーズ構成『花咲くいろは』及び『花咲くいろは HOME SWEET HOME』、水島努監督『Another』、橋本昌和監督・シリーズ構成『TARI TARI』、中園真登監督/篠原啓輔監督/迫井政行シリーズディレクター『A3!』第1期(Studio 3Hz × P.A.WORKS制作)の作画監督を務めていた。『花咲くいろは』では登場人物の目の処理について、「ここまでやるのか」と思ったそうだ。今ではもっと複雑な作品が増えていると。動画工房の作品にもよく参加していて、岩崎太郎監督『ミカグラ学園組曲』、佐藤雅子監督『アニマエール!』でキャラクターデザインを担当した。多くの作品で作画監督総作画監督を務めている。